脂質の種類

不飽和脂肪酸・オリーブオイル、アボカド、ピーナッツ
「良い」HDLコレステロールを増加させる働きがあり、心臓病のリスクを軽減させる

多価不飽和・ひまわり油、大豆油、オメガ3
複数の不飽和点を有する。脂質

飽和脂肪酸・肉、ココナッツオイル、乳製品
「悪い」LDLコレステロールを上昇させる。食品の寿命を延ばすために使用される。

【脂質の役割】

  1. エネルギー源:
    • 脂質は、炭水化物やタンパク質と同様に、体内でエネルギーを供給する重要な役割を果たします。体内に蓄えられた脂肪は、長時間にわたって持続的なエネルギーを提供します。
    エビデンス:米国国立医学図書館(NCBI)の研究によれば、脂質を摂取することで、運動時の持久力が向上し、エネルギーの効率的な利用が期待できます。
  2. 細胞構造の構成要素:
    • 脂質は、細胞膜の主要な構成要素として不可欠です。細胞膜は細胞の形状を保ち、物質の出入りを制御し、細胞同士のコミュニケーションをサポートします。
    エビデンス:脂質は、細胞膜の中でリン脂質やコレステロールとして見られ、これらは細胞膜の機能維持に必要です。
  3. ビタミンの吸収:
    • 脂質は、脂溶性ビタミン(A、D、E、Kなど)の吸収を助けます。これらのビタミンは脂質と一緒に摂取することで、消化管から効率的に吸収され、体内での利用が可能となります。
    エビデンス:脂質と脂溶性ビタミンの摂取を同時に行うことで、ビタミンの吸収率が高まることが知られています。
  4. ホルモンの合成:
    • 脂質は、一部のホルモンの合成に不可欠です。特に、ステロイドホルモンや性ホルモンの合成には、コレステロールを含む脂質が必要です。
    エビデンス:ホルモンの合成には、脂質が必要不可欠であり、これらのホルモンは体内のさまざまな生理学的プロセスに影響を与えます。
  5. 脳機能のサポート:
    • 脳は、DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸を必要とします。これらの脂肪酸は、脳細胞の構成要素として重要であり、認知機能や情緒の安定に寄与します。
    エビデンス:DHAは脳の神経細胞の膜の一部を構成し、脳の発達や認知機能の維持に必要です。

これらのエビデンスにより、脂質が健康的な生活に不可欠であることが示されています。バランスの取れた食事計画において、適度な脂質の摂取を心掛けることが重要です。